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Windowsの最新アップデートにご注意ください

こんにちは。高知県高知市で、情報処理支援機関として中小企業のIT活用をサポートしている、株式会社ICUの川島です。

最近、Windows 11の最新アップデート(version 25H2)を適用したところ、パソコンが起動しなくなった・ソフトが動かなくなったという声を、ちらほら耳にします。
今日は、そんなトラブルを未然に防ぐために知っておきたいポイントをお伝えします。

「version 25H2」とは何か?

「25H2」は、2025年下半期(Half 2)に配信される大型アップデートを意味します。
Windowsでは、毎月の「小規模な更新(セキュリティ修正)」とは別に、年に1回ほど「機能更新プログラム」と呼ばれる大きなアップデートが行われます。

この「機能更新プログラム」は、見た目や動作、内部構造が変わることもあり、まれに不具合を引き起こすことがあります

最新アップデートに不具合はあるの?

はい、大型アップデートでは不具合が発生することが珍しくありません。
毎月の更新(Windows Update)では大きな混乱は起きにくいのですが、
年に1回の「大規模アップデート」では、パソコンが起動しなくなったり、今まで使えていたソフトが動かなくなったりすることがあります。

そのため、ITの専門家の間では次のような“暗黙のルールがあります。

「すぐに更新せず、周囲の様子を見てから適用する」

複数台のパソコンがある場合は、まず1台だけを更新して様子を見る
問題がなければ、順次ほかのパソコンもアップデートする。
こうすることで、万が一の不具合でも業務全体が止まるリスクを防げます。

安全にアップデートするための対策

もし大型アップデートを適用する場合は、事前に「復元ポイント」を作成しておきましょう。

復元ポイントとは?
Windowsの設定やシステムの状態を保存しておき、
トラブルが起きたときにその時点へ“巻き戻せる”仕組みです。

アップデート前に復元ポイントを作成しておけば、
万が一ソフトが動かなくなっても、以前の状態に戻せる可能性があります。

操作方法
Windowsボタンを押した後に、「復元ポイントの作成」と検索するとプログラムを起動できます。
「作成」を押すと、復元ポイントを作成できます

こうした準備をしておくことで、アップデートを安心して進めることができます。

なぜ不具合が起こるのか?

理由はいくつかありますが、これらの代表的な理由があります。

機器の多様性
Windowsは世界中のさまざまなメーカーの部品で構成されたパソコンで動作します。
そのため、どんな環境でも完全に互換性を保つのは非常に難しいのです。

ソフトウェアとの相性
OSの構造が変わると、古いソフトウェアが対応できず動かなくなることがあります。
また、セキュリティ強化によって、これまでアクセスできていた領域が制限されることもあります。

特定環境でのみ発生するバグ
Microsoft側でも入念にテストをしていますが、あらゆる組み合わせを試すのは現実的に不可能です。
そのため、一部の環境でのみ発生する不具合が、配信後に見つかるケースもあります。

多くの企業が抱えるジレンマ

では、「更新をしない」方が安全かというと、それも違います。

今回の25H2アップデートには、重要なセキュリティ修正も含まれています。
更新を後回しにしすぎると、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが高まってしまいます。

アサヒビールやアスクルなど、大企業でもランサムウェア被害が相次ぐ中、
「更新しないリスク」も無視できません。

結局のところ、“早すぎても危険・遅すぎても危険”というジレンマを、
どの企業も抱えているのです。

私の会社では、次のように運用しています。
・通常のセキュリティ更新は自動で適用
・大型アップデート(機能更新)は、世間の様子を見てから適用

中小企業でも、社員まかせにせず、会社として「更新方針」を定めておくことが大切です。