こんにちは。高知県高知市で「営業」と「採用」に圧倒的に強いホームページ制作を行っている、株式会社ICUの川島です。
今回は、「ホームページを作ったあとの話」をしてみたいと思います。
せっかく時間とお金をかけてホームページを作ったのに、思うような反響が出ない…
そんなご相談をいただくこともあります。
そんな時に大切なのは、「公開したあと、どう運用し、どう改善していくか」という“その後の視点”です。
ホームページは「作ったら完成」ではなく、「育てていくもの」です。
つまり、運用しながら改善を重ねていくことが、反響を生み出すためのポイントになります。
そして、その改善の“道しるべ”になるのが、アクセス解析です。

アクセス解析には2つの種類がある
アクセス解析というと、「Googleアナリティクスを見ています!」というお声がよくあります。
これはとても素晴らしいことです。ですが、アクセス解析には実は2つの種類があることをご存じでしょうか?
それが、マクロ解析とミクロ解析です。
どんな違いがあるのでしょうか。
【マクロ解析】サイト全体の傾向を捉える分析
Googleアナリティクスに代表されるのが、マクロ解析です。
・サイト全体のアクセス数はどのくらいか、前期と比較してどうか
・訪問者の流入元の比率はどこが多いか(SNS、検索など)
・直帰率や離脱率、平均滞在時間はどのくらいか
といった、全体的な傾向を「数値」で把握できるのが特徴です。
たとえば、
「どのページがよく見られているのか?」
「どこから来た人が長く滞在しているのか?」
といった分析を通じて、サイト全体的な改善の方向性を見つけることができます。
いわば、「空から全体を見渡すような視点」です。
【ミクロ解析】一人ひとりの行動を追う分析
これに対して、ミクロ解析はもっと“個別具体”の世界です。
・誰が(企業名やIPアドレス)
・いつ、どのページを、どれくらいの時間見たか
・このページの次はどこページを見たのか
といった、一人ひとりのユーザーの行動ログを分析します。
たとえば、
「〇〇会社が1週間のうちに3回訪問し、採用ページとお問い合わせページをじっくり見ている」
といった情報がわかると、営業やマーケティングのチャンスに直結することもあります。
また、
「このページのボタンを押した後、離脱が多い」
「商品詳細の前にスペックばかり並べていて、先に進んでいない」
「注意事項の記載内容は読み飛ばされている」
といったように、サイト内の導線やコンテンツ(掲載内容)の細かな改善にも活かせます。
ミクロ解析を導入している企業は少数
ここまで聞くと、
「それなら、ミクロ解析のほうがすごいじゃない!」
と思われる方もいるかもしれませんが、ミクロ解析を導入している企業は少数派です。
ここまで詳しい分析ができるミクロ解析ですが、それでも導入企業が少ないのには理由があります。
その理由は、
・プライバシー保護の制約があり、導入できるツールが限られている
・初期設定や使い方に専門知識が必要なケースも多い
・分析するには時間がかかる
といったハードルがあるためです。
そのため、現在主流となっているのはマクロ解析であると、覚えておくと良いでしょう。
2つの解析を組み合わせて、見える世界を変える
アクセス解析は、どちらか一方を使えば良い、というものではないと思います。
マクロ解析で全体の傾向を捉え、ミクロ解析で個々の行動を深掘る。
この2つを組み合わせることで、
「このページに流入が多い。でもコンバージョンが少ない。なぜ?」
「この企業は何度も訪問している。営業からアプローチすべきかも?」
といった、より立体的な視点での分析と判断が可能になります。
ホームページの成果が“なんとなく出ている”という状態から“意図的に伸ばしている”という状態に変えることができます。
改善しているという実感も湧いてきます。

小さな改善の積み重ねが、未来の成果につながる
アクセス解析は、「数字を眺めて終わり」ではなく、見えてきた課題を少しずつ改善に活かしていくことで、本当の価値が生まれます。
小さな気づきの積み重ねが、やがて大きな成果につながっていく―― そんな過程を、私たちはたくさん見てきました。
私の会社では、ホームページの運用改善や、アクセス解析を活用した改善提案を行う「サポート会員向けサービス」も提供しています。
「うちのホームページ、もっとよくするにはどうしたらいいかな…」と考えている方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
あなたの会社のホームページが、無理なく、着実に“成果につながるサイト”へと育っていくよう、私たちも伴走させていただきます。