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経営が行き詰まったと感じたら―― 情熱を再起動する方法

こんにちは。高知県高知市で「営業」に圧倒的に強いホームページ制作を行っている、株式会社ICUの川島です。

今日は、ある会社さまを訪問したときに心を動かされた出来事から、「初心に立ち返ることの大切さ」についてお話ししたいと思います。

熱気に満ちた会社を訪問して

先日、ある法人のお客さまのもとに訪問しました。創業して3年目の、まだ若い会社さまです。

ドアを開けた瞬間から、何とも言えない熱量が伝わってきました。
社長さまはもちろん、社員の皆さんの表情にも活気があって、言葉のひとつひとつにも力がこもっているのです。

業績も好調で、売上は右肩上がり。リピートのお客さまも増えているとのこと。
「この会社は、なぜこんなにも勢いがあるのだろう?」──そんな疑問が、ふと湧きました。

うまくいく会社に共通する“見えないもの”

実は今回、その会社さまのホームページ制作をお手伝いすることになり、社長さまや社員の皆さんにインタビューさせていただく機会がありました。

そのなかで、もっとも心に残ったのが、社長さまが語ってくださった「創業当初の想いでした。

「会社を立ち上げたときの気持ちは、今も毎朝思い出すようにしています」
「目の前の作業に追われがちだけれど、“何のためにやっているのか”だけは忘れないようにしています」

まっすぐな目で語るその姿に、私も思わず背筋が伸びるような気持ちになりました。

そして社員の方からも、こんな声が聞こえてきました。

「社長の想いがちゃんと伝わってくるから、仕事に誇りを持てる」
「この会社の成長を、自分ごとのように感じられるんです」

このやり取りを通じて、私は確信しました。
この会社がうまくいっている理由は、「初心が今も生きていることなのだと。

“初心”は、いつの間にか風化してしまうもの

どんな会社にも、どんな経営者にも「始まり」があります。
創業当初は、夢や希望に満ち溢れ、「なんとしてもやり抜こう」という情熱があったはずです。

しかし年数が経つにつれて、日々の業務は“当たり前”になり、情熱は少しずつ風化していきます。
・やらなければいけないタスクに追われる日々
・慣れが生む気の緩み
・成果や数字に振り回される焦り

そうしていつの間にか、「なぜこれを始めたのか」という“原点”を見失ってしまうのです。

ベテランこそ、「初心」を思い出すタイミング

「初心忘るべからず」―― これは室町時代の能楽師、世阿弥の言葉ですが、今もなおビジネスにおいて大きな意味を持つ教えです。

むしろ、ベテランになった今こそ意識したい。
立場や年齢を重ねた分だけ、責任も増え、感情を表に出すことが減っているかもしれません。
けれど、「なぜこの仕事を始めたのか?」「なぜこの会社を続けているのか?
その問いにもう一度向き合うことが、組織全体の“熱”を呼び戻すきっかけになるのです。

社長の背中に情熱があれば、社員はそれを感じ取ります。
その火はやがて広がり、また新たな活力となって会社を動かしていきます。

情熱の炎は、“思い出す”だけで再び灯り燃え上がる

経営に行き詰まりを感じたとき。
社員の表情がどこか冷めて見えたとき。

それは「やり方」を変えるよりも、「在り方」を見直すチャンスかもしれません。

初心に立ち返ること
それは、過去に戻ることではなく、“未来をもう一度見つめ直す”ためのプロセスです。

あなたが会社を立ち上げたとき、どんな想いを持っていたでしょうか?
今朝、その気持ちを少しだけ思い出してみませんか?

その小さな“情熱の再起動”が、きっとまた、会社を前へ進めてくれるはずです。