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価格改定は未来への投資|顧客を味方にする値上げの伝え方と付加価値戦略

こんにちは。高知県高知市で「営業」に圧倒的に強いホームページ制作を行っている、株式会社ICUの川島です。


先日、あるニュースが目に留まりました。
2025年3月に大同生命が実施した全国4,000社規模の調査では、実に約75%の中小・零細企業が販売価格を引き上げたという結果が示されたそうです。

 

価格転嫁はもはや「特別な判断」ではなく、一般的な経営手段となりつつあります。

価格据え置きがもたらすリスク

とはいえ、「お客様に申し訳ない」「値上げで離反されるのでは」といった不安を抱く経営者の方も少なくありません。
しかし、原材料費・人件費・エネルギーコストの上昇は、企業体力を確実に削ります。価格を据え置いたままでは、いずれ品質維持やサービス提供が難しくなり、結果として顧客満足を損なうリスクさえあります。
価格改定は、短期的な防衛ではなく、持続的経営を守るための「必要な選択です。

値上げを成長の好循環へつなげる

価格改定によって得られた収益を「収益改善 → 競争力向上 → 人材確保・設備投資」へと循環させることで、企業は自ら成長サイクルを生み出すことができます。
値上げは単なるコストの穴埋めではなく、未来への投資原資を確保する行為なのです。

顧客に納得してもらうための3つの工夫

そこで、お客様に納得いただきながら価格改定を進めるための、三つの工夫をご紹介します。

① 理由の明示
原材料費の高騰や品質向上のための投資など、「なぜ必要なのかを具体的な数字や事例で伝えましょう

② 事前のコミュニケーション
改定のお知らせはできるだけ早めに送ることでサプライズを避け、信頼関係を守ることができます

③ 付加価値の提供
値上げと同時に品質やサービスを向上させ、「価格以上の満足感」を感じていただくことが、顧客ロイヤルティ向上の鍵です

価格転嫁の成功は、「伝え方」と「その後の行動」で決まります。戦略性と誠実さをもって価格改定に取り組み、得られた資源を新たな投資や賃上げに配分しましょう。
丁寧な説明と価値提供を積み重ねることができれば、顧客との信頼関係を一層深め、持続的な成長を実現できるはずです。