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私にもできた!ちいさな社会貢献 ~ レシート1枚でできる地域応援

こんにちは。高知県高知市で「地域に根ざしたマーケティング」をお手伝いしている、株式会社ICUの川島です。
今日は、いつもとちょっと違った視点で、“消費者の私たち”ができる地域応援についてお話ししたいと思います。

いつもの買い物が、地域貢献につながるとしたら?

普段のスーパーでのお買い物で、地域を応援できるとしたら、あなたはどう感じますか?」

たとえば、1回3,000円の買い物を週2回すると、年間で30万円以上のお金をそのスーパーで使っていることになります。
この金額の一部が、地元の子ども食堂や環境保全団体の支援に使われているとしたら・・・それだけで、日々の消費にちょっとした“あたたかさ”が宿ると思いませんか?

とはいえ、「なんだか難しそう」「私にできることなんて…」と思ってしまうのも正直な気持ち。
地域を応援したいという気持ちはあっても、具体的な方法がわからず、気づけば何もしないまま日々が過ぎてしまう。そんな“もやもや”を抱えている方は、意外と多いのではないでしょうか。

「レシート1枚」のシンプルな仕組みが、地域を変えていく

実は今、日常のお買い物を通じて手軽に地域に貢献できる仕組みが、少しずつ広がりを見せています。
たとえば、ある地域密着型のスーパーマーケット「○○マート」では、「売上の1%を地域に寄付する」という取り組みを始めています。

やり方はとても簡単です。

いつものように買い物をして、レジで受け取ったレシートを、店頭に設置された「地域応援BOX」に入れるだけ
それだけで、売上金の1%が地元の子ども食堂や環境保全団体などに寄付される仕組みです。

店舗側は地域応援BOXに入れられたレシートの買い上げ金額を集計し、合計金額の1%を寄付金として地域団体に届けてくれます。
消費者は何も追加で払うことなく、ただレシートを入れるだけ。そんな“やさしい参加”が、地域を支える大きな力になっています。

「いいことしてる感」がある買い物は、ちょっと気分がいい

「レシートでお金をもらうなんて、なんだか図々しいのでは?」と、ためらいを感じる方もいるかもしれません。
でも、この仕組みは決して“もらう側が得をするためのもの”ではありません。企業側にとっても、地域の信頼を得るための取り組みであり、CSR(社会的責任)を果たす手段でもあるのです。

たとえば、さきほどの「○○マート」では、この活動を通じて「地域のお客様との距離が縮まった」と感じているそうです。
買い物に訪れたお客様が「このレシート、役立ててくださいね」とBOXに入れる姿に、スタッフも元気をもらえるとのこと。

私たち消費者にとっても、いつもの買い物に“意味”が生まれるのはうれしいことです。
「今日のお買い物、誰かのためにもなったかもしれない」
そんな実感があると、買い物そのものが少し前向きな行動に変わっていきます。

まずはレシートを1枚、入れてみませんか?

地域に貢献できるスーパーには、「1%地域還元」のマークやポスターが貼られていることが多いので、ぜひお近くのお店をチェックしてみてください。
もし見かけたら、まずは1枚、レシートを入れてみましょう。最初の一歩は、それだけで十分です。

取組している店舗によっては、店頭にBOXを設けるのではなく、各団体が集めたレシートを直接受付していることもあります
そういった取り組みをしている場合は、ご家族やご友人と一緒にレシートを集めるのもおすすめです。
「今週はこれだけ集まったよ~」「今月は子ども食堂にこれくらい応援ができたみたい!」
そんな会話が生まれれば、地域とのつながりも、ぐっと身近に感じられるようになります。

日々の生活のなかで、私たち一人ひとりができることは小さなことかもしれません。
でも、その“ちいさな一歩”が重なることで、地域にはたくさんの笑顔が生まれていきます。

次回のお買い物から、レシートをそっと入れてみてください。
それはきっと、誰かの明日をちょっと明るくする“やさしさのバトン”になるはずです。

再現できる営業力を育てよう ~ トークスクリプトで成果の型をつくる

こんにちは。高知県高知市で「営業」に圧倒的に強いホームページ制作を行っている、株式会社ICUの川島です。

本日は、営業現場でよく聞くお悩み…
「経験の浅いメンバーが、なかなか成果を出せない…」

そんな“営業力のばらつきについて考えてみたいと思います。

熟練営業マンは神がかり。でも新人は…

ある企業さまの営業チームを支援させていただいたときのこと。
ベテランの営業マンは、お客さまの心をつかむのが本当に上手で、「なんでそんなにうまく話が進むんですか!?」と、周囲も驚くほどの成果を上げていました。

ところがその一方で、新人営業さんは、
お客さまを訪問するなり、いきなり商品の説明を始めてしまったり、
まるで職務質問のように立て続けに質問してしまって、相手の表情が曇ってしまったり…

結果として、せっかくの商談チャンスをうまく活かせず、話が早々に終わってしまう場面が目立っていました。

つまり、会社全体の営業成果が、一部の熟練営業マンの経験やセンスに支えられている
また、営業ノウハウは共有されないまま、新人教育もうまく機能していない
そんな状態に陥っていたのです。

こうした「属人化」は、組織としてはとても大きなリスクなのです。

営業にも“型”があると、すごく強い

では、どうすればこのばらつきを減らせるのでしょうか?
そこで登場するのが、「トークスクリプト」です。

トークスクリプトとは、商談の中で使う“基本の流れ”を整理したもの
格闘技に「型」があるように、営業にも型があると応用が利きます。

たとえば、営業には次のような流れがあります。

  • 導入トーク(アイスブレイク・信頼関係づくり)
  • ヒアリング(お客さまの悩みやニーズを深掘り)
  • 提案・説明(相手に合わせた伝え方)
  • クロージング(次のステップにつなげる)

あらかじめそのような商談の流れをイメージしておくことで、
「次に何を話せばいいか分からない…」という不安がなくなり、
自然なコミュニケーションが取れるようになります。

特に新人さんは、「最初の入り方」や「質問の仕方」でつまずくことが多いので、
そこがうまくいくだけでも商談の質がガラリと変わってきます。

ロープレで、営業が“チームスポーツ”に

ある会社では、トークスクリプトを使ったロールプレイ(模擬商談)を定期的に実施しています。

実際に取り組んでみると、こんな変化が見られました。

新人さんからは「流れが見えるので、自信を持って話せるようになりました」との声。
先輩社員からは「フィードバックの基準が明確になって、後輩にアドバイスしやすくなった」と喜ばれ、
マネージャーも「チーム全体の営業力が底上げされているのを感じます」と手ごたえを語ってくれました。

このように、トークスクリプトが“共通言語”になることで、営業は“個人戦”から“チーム戦”へと変わっていきます。
実際の現場でも、お互いに教え合い、育ち合う空気が生まれていました。

今こそ、「自社なりの営業の型」をつくるタイミング

トークスクリプトを整備することには、次のような効果があります。

  • 組織全体の営業力を、高いレベルで“平均化”できる
  • 新人の育成スピードが上がり、“即戦力化”がスムーズになる
  • 熟練営業社員のノウハウが、“再現可能な資産”になる

「うちの商品や業界は特殊だから…」と最初は思われるかもしれません。
でも、だからこそ“自社に合った型”が必要なのです。

まずはA4一枚からでも構いません。
あなたの会社だけのトークスクリプトづくり、今日から始めてみませんか?

思いつきを成果につなげる!“即行動”できる経営者がやっていること

こんにちは。
高知県高知市を中心に企業の経営支援をしている、株式会社ICUの川島です。

テレビを見ていて、「これいいなあ」と思ったこと
本を読んで、「うちでも取り入れたい!」と感じたこと
経営者の皆さまなら、きっと一度や二度、そんな瞬間があったはずです。

でも……その“いいな”は、そのあとどうなりましたか?

思っただけで、終わっていませんか?

ある日、私がサポートしているA社の社長から、こんなお話を聞きました。

「テレビでやってた、あの会社の取り組み、うちでも真似できそうなんですよ」
と、興奮気味に教えてくれたのは、新人社員のアイデアを月1で全社発表させるという仕組み。

「なるほど、それ面白いですね!」と私も盛り上がりました。

ところが1か月後。
「あれ、あの件は進んでますか?」と尋ねると……

「いや、その後バタバタしちゃって……」

……はい、あるあるです(笑)。

“いいな”の賞味期限は短い

でも、これってとてももったいない話なんです。

“これ良い!”と感じた時、人のモチベーションはピークを迎えています。

行動に最も移しやすいタイミングは、「思いついた“その瞬間”」なんです。

ある行動心理の研究では、モチベーションの高まりは平均して24~48時間以内に急降下するとも言われています。
つまり、「よし、やろう!」と思っても、3日後にはほぼ忘れかけているのが人間の脳の仕組み。

だからこそ、“思いついたらすぐやる”が、成果を生む秘訣なんです。

即実践がもたらす「好循環」

「行動 → 小さな成功体験 → 自信 → 継続 → 大きな成果」
これは、私が多くの中小企業を見てきた中で、成功している会社が辿っている共通のルートです。

たとえば、こんな“即実践”も立派な一歩です。

【対外的な実践】

・SNSやブログの更新を「思いついたときに」スマホでパッと投稿。
・気になっていたお客さまに「お元気ですか?」と1本だけ電話してみる。

【組織内の実践】

・「この前読んだ本、チームでもシェアしよう」と朝礼でひとこと話す。
・社員に「ちょっと10分だけ聞いて」とミニ勉強会を始めてみる。

【個人の実践】

・朝の10分、スマホを置いて読書してみる。
・1日1回、スクワット10回だけやってみる。
・気づきを思いついた時に、メモ帳アプリに残しておく。

いきなり「仕組みにしよう!」「全社導入しよう!」と構える必要はありません。
“今できる小さなこと”を1つだけ始めてみる――それが、未来を変える最初の一歩になります。

成果を出す人と出さない人の違い

それは、“できる・できない”ではなく、
「やるか・やらないか」の違いです。

冒頭のA社長。
実はその後、ある朝ふと思いついた「週1の朝礼で社員が1分スピーチする仕組み」を即日スタート。
たったそれだけで、社内の空気が変わり、若手社員の声が自然と増えるように。
1か月後には、営業提案の質がグンと向上したというお話を、嬉しそうに聞かせてくださいました。

“いいな”と思ったら、すぐにやってみる

それが、未来の成果へとつながっていくのです。

【後編】“将来が描ける会社”に変わるために、社長ができる2つのこと

こんにちは。高知県高知市で「人材の定着」に強いホームページ制作を行っている、株式会社ICUの川島です。

前回の記事では、「社員が辞める理由」についてお話ししました。
特に、退職代行やLINEでの退職といった“辞め方の手段”に注目するのではなく、
「なぜ社員が、そこまでして辞めたいと思うようになったのか?」

その背景にある“心の動き”に目を向けると、多くの場合、「この会社で将来が描けない」という不安があることが見えてきます。

今回はその後編として、そんな“将来が見えない不安”にどう向き合い、どうすれば社員に「ここで働き続けたい」と感じてもらえるのか、具体的な2つの解決策を紹介します。

社長からの“メッセージ”が、社員に未来を描かせる

まず1つ目のカギは、「社長から社員へのメッセージです。
経営トップである社長が自らの言葉で、会社の方向性や社員への期待を伝える――
これは、想像以上に大きな意味を持っています。

人は、「何のために働いているのか?が曖昧になると、心が離れてくるものです。
日々の業務に追われる中で、次第に「何のためにこの仕事をしているのか」が見えなくなってしまうことがあります。

  • この資料作成は、誰の役に立っているんだろう?
  • 頑張った先に、どんな未来があるんだろう?
  • この仕事って、結局、何のためにやっているんだろう?

こんな疑問が積み重なると、やがて“やる気の低下”につながります。
だからこそ、社長のメッセージによって「この会社がどこへ向かっているのか」「社員にどんな役割を期待しているのか」を伝えていくことがとても大切になります。

伝えるべき3つの柱

では、どんな内容を社員に伝えていけばよいのでしょうか?
おすすめは、次の3つの柱を意識することです。

大がかりな仕組みや制度がなくても大丈夫です。
今あるものを、言葉にして丁寧に伝えるだけで、社員の安心感は大きく変わってきます。

会社のビジョン・事業計画

「私たちは3年後、●●という領域で地域ナンバーワンのサービスを目指しています。今期は、○○部門で□□に力を入れていきたいと考えています」

→ 壮大な経営戦略でなくても構いません。
「これからどこに向かうのか」「何に力を入れるのか」といった“会社の方向性”を共有するだけでも、社員は「自分の仕事が何につながっているのか」を理解しやすくなります。

キャリアのロードマップ(ざっくりでOK)

「まずは日々の業務に慣れてもらって、1年くらい経ったらお客様対応もお願いしていきたいです。将来的には、チームのまとめ役も目指してもらえると嬉しいです」

→ 大企業のような明確な昇格制度や評価基準がなくても、
“数年後を見越した期待”を伝えるだけで、社員の中に「ここでの未来」が描かれるようになります。

スキルアップの仕組み(ゆるくてOK)

「資格を取りたい人がいたら、会社で費用を一部補助したいと思っています」
「社内でも、できる人がミニ勉強会みたいなのを開けるといいですね」

→ 正式な制度として整っていなくても、「学ぶことを応援している」「成長を歓迎している」という空気をつくることが大切です。
こうした一言が、社員のやる気を後押ししてくれます。


また、発信方法は“温度”が伝わるように伝え方も工夫してみましょう。
たとえば、以下のような方法があります。

・社内報を発行している場合は、毎回社長メッセージを掲載する
・月初の社内ミーティングで、冒頭で“社長がメッセージ”を伝える
部門ごとに少人数での“社長カフェ”を設け、ざっくばらんに話す場をつくる

こうした発信が重なっていくと、社員の中に「社長はちゃんと自分たちを見ている」「この会社での成長が描ける」という気持ちが育っていきます。

月に一度の“対話の時間”が、安心感を生む

2つ目のカギは、「月に一度の社長との個別面談です。
とてもシンプルですが、実は驚くほど効果のある取り組みです。

社員との関係づくりで大切なのは、社長からの発信だけではありません。
もっとも強力なのは、「社長が自分の話をちゃんと聴いてくれる」という体験です。
たった10分の面談でも、「自分に関心を持ってくれている」と感じるだけで、社員は安心し、前向きな気持ちで仕事に取り組めるようになります。

「毎月やろうと思っても、時間がとれない…」というお悩みもあるかもしれません。
そんな時におすすめなのが、“給与明細を渡す日に合わせること。
給与明細を手渡すタイミングというのは、社員にとっても「見てもらえている」と感じやすい特別な瞬間です。
そこに10分ほどでも対話の時間を設けることで、社長との距離が自然と縮まり、習慣にもなりやすくなります。

面談では、まずは近況を聞いたり、「最近困っていることはないですか?」といった話題から始めるのがおすすめです。
そこから仕事の振り返りや課題の確認、今後の役割や期待を伝えることで、自然なコミュニケーションが生まれます。

毎回、社員の声を受け止めながら、次回の面談で前回の話を振り返るという“連続性”が、信頼関係を深めていく鍵となります。

「言葉」と「対話」が、社員の未来を支える

今回お伝えした2つの取り組みは、どちらも特別なコストはかかりません。
けれど、その影響力は非常に大きなものです。

社長からの“未来を描かせるメッセージと、社員と“じっくり向き合う対話の時間
この2つがあるだけで、社員は「この会社にいたい」「ここで成長したい」と感じるようになります。

そしてそれは、離職率の改善による採用コストの削減にとどまらず、組織力の向上へとつながっていきます。

あなたの会社でも、できるところから、はじめてみませんか?

【前編】退職代行で辞めた若手社員から見えた、会社の“見えないリスク”とは?

こんにちは。高知県高知市で「人材確保」に圧倒的に強いホームページ制作を行っている、株式会社ICUの川島です。
今回のテーマは、少しドキッとする「社員の退職」にまつわるお話です。

「まさか、うちの社員がそんな辞め方をするなんて――」
そんな戸惑いの声を、最近とてもよく耳にするようになりました。

本記事では、驚きの“辞め方”をきっかけに、「なぜ社員は辞めてしまうのか?」という本質的なテーマに迫ります。
特に、“将来が描けない不安”がどれほど大きな影響を与えるのかを、中小企業の現場視点からお話します。

「退職代行で辞められた…」ある社長の実体験

先日、長年お付き合いのある中小企業の社長さんが、こんな話を聞かせてくれました。

「若手社員が、突然“退職代行”を使ってきたんですよ。朝出勤してこないから“おかしいな”と思っていたら、会社に電話がかかってきて…」

この話を聞いたとき、正直、私も驚きました。
一昔前なら、「辞める」と伝えるには、上司に面談の場を設け、手渡しで退職届を出すのが当たり前でしたよね。

しかし今では、LINEやメール、あるいは専門の“退職代行サービス”を通じて、本人から一言もないまま退職手続きが進む――そんなケースも増えてきました。

社長の「え、うちでもこんなことが起こるのか…」という驚きは、決して他人事ではありません。
実際に、Googleなどで「社員 辞め方」「退職代行 若手」「LINEで退職」などのキーワードで検索してみると、関連する体験談や悩みの声がたくさん出てきます。

つまりこれは、今の時代において“珍しくない辞め方”なのかもしれません。

“辞め方”ではなく、“なぜ辞めたくなったのか”を考える

「その辞め方は非常識では?」と感じる方もいるでしょう。
ですが、“その辞め方は問題か?”ではなく、“そうせざるを得なかった背景は何か?”という視点が大切だと私は考えます。

退職代行やLINEでの退職は、あくまで“伝え方の手段”にすぎません。
本当に向き合うべきなのは、「なぜ、そうまでして辞めたいと思うようになったのか?」という気持ちのほうです。

社員が退職を選ぶ時、そこには必ず「何か」があります。
それは、不満かもしれませんし、失望かもしれません。あるいは、「ここにいても自分は成長できない」という焦りかもしれません。

たとえば、次のような声が、実際の現場ではよく聞かれます。

  • 忙しいのに給与は上がらないし、頑張っても評価されている感じがしない
  • 相談できる人がいない。自分だけが取り残されているように感じる
  • この先もここにいたとして、自分はどうなっていくんだろう?

こうした“心の声”が重なっていくと、社員は少しずつ気力を失っていきます
そして、「もう辞めたい」という気持ちが、ある日“退職”という行動に結びついてしまうのです。

「この先、自分はどうなるんだろう?」が見えない

ここで、注目したいのが“将来が見えない”という不安です。
実は、退職の本当の引き金になっているのは、待遇の不満や人間関係だけではなく、

「この会社にいても、自分の未来が見えない」

という深い迷いです。

特に小規模な会社では、大企業のような明確なキャリアパスや昇格制度が整っていないことも少なくありません。
たとえば、

  • 具体的に何をどう頑張ればいいか分からない
  • 研修制度がなく、自分で学ばない限り成長の機会がない
  • 上司も忙しく、キャリアの相談をする時間がない

こんな状況が重なると、社員は「このままで大丈夫なのか」と不安になります。
そして、「他の会社の方が成長できるかもしれない」と、心が離れていってしまうのです。

“未来の見えない会社”ほど、退職のリスクが高まる
これは、実感として私たちが現場で何度も目にしてきた事実です。

見えない“リスク”に、社長は気づけているか?

この“将来の見えなさ”は、社長からはなかなか見えにくいリスクです。
なぜなら、社員たちはなかなか本音を言いません。

「辞めたい」と思っても、口に出さない。
でも、水面下では「転職サイトを見ている」「知人に相談している」…そんな動きが始まっていることも多いのです。

そして、いざ退職を切り出された時には、すでに心は会社から離れている。
「もう少し早く気づいていれば…」と後悔するケースも、決して少なくありません。

しかも、中小企業では一人ひとりの役割がとても大きいため、退職の影響は計り知れません。

  • 教育にかけた時間とコストが無駄になる
  • 業務の引き継ぎが間に合わず、現場が混乱する
  • 他の社員にも不安が広がり、連鎖退職につながる

そうであるなら、今こそ“社員の心の動き”に、もっと敏感になる必要があるのではないでしょうか。

では、社員に「ここで働き続けたい」と思ってもらうには、社長としてどんな一歩を踏み出せばよいのでしょうか?

次回の後編では、具体的な取り組みを紹介します。

マウスに頼らない働き方で、仕事の効率が劇的に上がる! ~ ショートカットキー活用術

こんにちは。高知県高知市を中心に企業の経営支援をしている、株式会社ICUの川島です。

さて突然ですが、毎日のパソコン仕事でこんな経験ありませんか?

  • マウスの動きがなんだか遅くてイライラ…
  • 右クリックメニューがなかなか出てこない…
  • 同じ作業を、毎回マウス操作で繰り返していて面倒…

こうした小さな「不便」、実は一日を通して積み重なると、かなりの時間を無駄にしていることになります。

でもご安心ください。これらの悩み、ショートカットキーを使えるようになるだけで一気に解消できます!

「そんなことで本当に変わるの?」と思うかもしれません。
では、ちょっと想像してみてください。

メールを送る、資料を保存する、印刷する、ファイルを閉じる、すべての操作が指先だけで、ほんの数秒でできたら?

今回は、今日から使えるとっておきのショートカットトレーニングをご紹介します。

ショートカットキーとは?

その前に、「ショートカットキーって何?」という方のために、簡単に説明しておきましょう。

ショートカットキーとは、複数のキーを組み合わせて、特定の操作を一瞬で実行できるキーボードの裏技のようなものです。
たとえば「Ctrlキー」と「Cキー」を同時に押せば「コピー」、
「Ctrl」+「S」なら「保存」など、よく使う操作がメニューをたどらずに一瞬で実行できるようになります。

マウスで「右クリック → コピー」や、「ファイル → 保存」と何ステップも操作していたところを、
指先ひとつの動きだけで完了できるのがショートカットキーの魅力です。

ビジネスソフト(Outlook、Word、Excelなど)やブラウザ(Chrome、Edge)など、
ほとんどのソフトで共通して使えるので、いったん覚えてしまえば、いろんな場面でどんどん応用できます

ここまで読んで、「たしかに便利そうだけど、実際どれくらい変わるの?」と思われた方もいるかもしれません。

そこで、次はショートカットキーを使うことでどれだけ時間に差が生まれるのかを見てみましょう

ショートカットキーを使うだけで、年間129時間の時短効果も!

「ショートカットキーって、そんなに効果があるの?」
そう思った方に、ぜひ知っていただきたい事実があります。

たとえば、業務中に使う各種操作(コピー・貼り付け・保存・印刷など)をマウスで毎回行っている方が、1日あたり5分でも時短できたとしたら、週5日勤務の換算では年間で約22時間の効率化になります。

ところが実際には、左クリック・右クリックでの手順に慣れてしまっている方がほとんど。
こうした方が、ショートカットキーを本格的に活用できるようになれば、1日30分は短縮できるケースも少なくありません。

これは年間129時間=1カ月の約75%分の労働時間に相当します。
「業務改善」というと難しく感じるかもしれませんが、まずはキーボード操作を味方にするだけで、これだけの違いが生まれるのです。

まず覚えたい、共通で使える基本ショートカットキー

◆主なショートカットキーについて。[操作,キー,解説][コピー,Ctrl + C,選択した内容をコピー][貼り付け,Ctrl + V,コピーした内容を貼り付け][切り取り,Ctrl + X,選択内容を切り取って移動][元に戻す,Ctrl + Z,間違えた操作を取り消す][全選択,Ctrl + A,ファイルや文書全体を選択][上書き保存,Ctrl + S,今の作業を即保存][印刷,Ctrl + P,プリントアウト画面を開く][新規作成,Ctrl + N,新しいウィンドウやファイル作成][閉じる,Ctrl + W,現在のタブやウィンドウを閉じる][検索,Ctrl + F,文書やページ内の検索]

ショートカットキーはたくさんありますが、まずはどんなソフトでも共通して使える「基本の10個」を覚えるだけで、操作効率が一気に変わります

代表的なものをいくつかご紹介します:

  • Ctrl + C(コピー):選んだ文字やデータをコピー
  • Ctrl + V(貼り付け):コピーした内容を貼り付け
  • Ctrl + Z(元に戻す):うっかりミスを一瞬で元に戻せる
  • Ctrl + S(上書き保存):こまめに保存する癖をつければデータ消失防止に
  • Ctrl + F(検索):文章やWebページの中で特定の語句を探すときに超便利!

先ほども書きましたが、これらはすべて、Word、Excel、Outlook、ChromeやEdgeなどで共通して使えるキー操作です。

最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、半月ほど我慢して使い続けてみてください。いつの間にか指が勝手に動くようになります。

マウスを頼らない操作が、あなたの「実務力」を底上げする

マウス操作が不要になることで、実務の中でこんな変化が起きはじめます。

  • 手の動きが減るので疲れにくくなる
  • 操作の迷いや手戻りが減って集中力が持続する
  • 繰り返し作業に追われる時間が減り、考える時間が増える
  • 目線を動かさずに済むので、周囲への注意や確認にも余裕が出る

特に、急いでメールを送るときや、会議直前に資料を印刷したいときなど、「操作に迷わないこと」は大きな安心感と自信につながります。

仕事の効率は、ちょっとした習慣の差から生まれます。

ショートカットキーをマスターすることで、業務時間を削減し、ミスを減らし、余裕を持って仕事に向き合えるようになります

何から始めればいいか迷ったら、まずは Ctrl + C、Ctrl + V から実践してみましょう。
パソコンでの仕事が、きっと少し軽く、スムーズになるはずです。

「マウスに頼らない働き方」を、今日から始めてみませんか?

「初回が赤字でも、慌てない」顧客との“長いお付き合い”がもたらす本当の価値とは?

こんにちは。
高知県高知市を中心に企業の経営支援をしている、株式会社ICUの川島です。

日々、法人営業に携わっている営業の方とお話しするなかで、こんなお悩みをよく耳にします。

「DMをたくさん発送したのに1件しか受注できなかった」
「キャンペーン価格を安くしすぎて、利益がまったく出なかった」
「広告に何十万円もかけたけど、全然割に合わなかった」

――これらは、決して珍しいことではありません。むしろ、多くの企業が一度は経験している“営業活動あるある”と言ってもいいかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。
それ、本当に“失敗”でしょうか?

「最初の1回」だけで判断するのは、もったいない

たとえば、ある食品卸売会社の事例を考えてみましょう。

この会社では、ある日とある飲食店から新規の注文が入りました。
初回はキャンペーン価格での提供だったため、利益はほとんど出ません。むしろ、人件費や試供品、配送料まで含めて考えると、完全に赤字です。

この時点で「割に合わなかった」と見切っていたら、それで終わっていたでしょう。

ところが、その飲食店は営業の対応品質を気に入ってくれて、毎月10万円分の調味料を継続発注してくれるようになりました。取引開始から2年間で、納品総額は240万円。さらに、系列の他店舗にも紹介され、気づけば合計で1,000万円近い売上に。

初回の赤字が、やがて信頼関係を育て、大きな売上・利益へとつながっていったのです。

顧客との関係を“長い目”で見る視点を持とう

「今月いくら売れたか」だけを見ていると、赤字の初回取引に対して焦りや失望を感じてしまうかもしれません。

でも、もしそのお客さまと長くお付き合いできる未来があるなら、話はまったく違ってきます。

毎月10万円の納品 で 24カ月 続けた場合は 240万円 !!

これは1社がもたらす売上の“全体像”のほんの一例です。
場合によっては、紹介・拡大・新たなニーズの発見などを経て、さらに価値が広がっていくこともあるでしょう。

だからこそ、「1件しか反応がなかった」と数の少なさに目を向けるのではなく、
「この1件から、どれだけの関係性を築けそうか?」と想像してみることが、営業の質を変えていきます

短期ではなく、“続く”ことを前提に仕組みを整える

特にBtoBビジネスにおいては、一度つながったお客さまとは、長く関係が続くケースが少なくありません。だからこそ、最初から“続く前提”で仕組みを整えることが大切です。

たとえば、

  • 初回は「お試し」として導入しやすい価格や内容にしておく
  • 納品後のフォローを欠かさず、困りごとを拾える体制にしておく
  • 季節変動やお客様の成長に合わせた提案を常に考える

最初は、ほんの小さな発注かもしれません。
でも、2回目、3回目と続くうちに、「うちは○○さんに頼めば安心」と思っていただけるようになっていく。

この“信頼の積み上げ”こそが、営業活動における本当の資産だと思うのです。

大切なのは、このお客さまとどんな関係性を築いていくか

今回紹介した食品卸売会社のように、初回の取引が赤字であっても、その後の関係構築によって大きな売上に結びついていくケースは少なくありません。

大切なのは、どうやって“選ばれ続ける会社”になっていくか

  • 最初の対応が丁寧で、印象が良かった
  • 商品やサービスの品質が良かった
  • 困ったときに気軽に相談できる“人”がついていた

――そうした積み重ねが、「この会社となら、長く付き合いたい」と感じてもらえるきっかけになります。

短期の数字だけで判断せず、「このお客さまと5年後も続いている未来」を想像しながら、営業や販促の設計をしてみましょう。

“この1件”のお客さまは、未来の主要取引先になるかもしれない。
そんなふうに考える営業、今日からはじめてみませんか?